タイのホームレス一覧

 では、バンコク以外の地方在住者が、その日の食事にも困るようになったら、どこに行くのでしょうか? 答えは、地元のワット(南伝仏教寺院)です。

 前に取り上げたことのある、バンコク・パフラットのシーク教寺院。毎朝8時からの朝食に、インド系以外のタイ人はまず来ません。

 「キンカウヤン」に対して、普通の人は「キンレオ」(食べ終わった)と答えれば問題はありません。では、「ヤンマイ」(まだだ)と答えると、どうなるのでしょうか?

 それでも、ホームレスに対する一般市民の態度は仏教の「タンブン」に通じるものがあるといい、これからも変わらなさそうです。

 日本で感染例がない病気で、タイにまだまだ残っているものといえば、象皮病よりも危険な狂犬病があります。狂犬病は日本では1950年代を最後に発症例がなく、根絶されたように見えますが、2006年にはフィリピンから持ち込まれた症例で2人が死亡しました。